官と民が出会う場所で、「子どもたちのこれから」を語る時間
こまねりと練馬区とでタッグを組んで行う事業「ねりま協働ラボ」の始めの一歩、官民連携のトークセッション第三回目が開催されました。テーマは「 遊び」。
◾️ファシリテーター
- 特定非営利活動法人日本冒険遊び場づくり協会/どんぐり山プレーパーク代表 関戸さん(どっくん)
◾️登壇者
・練馬区児童館館長 Yさん
・練馬区児童館館長 Mさん
・練馬区児童館館長 Sさん
・大泉プレーパークの会 丸田さん(まるちゃん)
・石神井・冒険遊びの会 木村さん(くっく)
・石神井・冒険遊びの会 遠藤さん(ぬれぞ〜)
・NPO法人PLAYTANK 森田さん(モーリー)
今回のトークセッション「遊び」では、練馬区内でそれぞれ異なるフィールドで活動しながらも、共通して「子どもが遊ぶことの大切さ」を大事にしている7人の登壇者が集まりました。
ファシリテーターのどっくんが進行を務め、遊びの価値や各団体が抱える課題、そして今後の協力の可能性について語り合いました。
まずは登壇者それぞれの活動紹介スライドを見た感想から、トークがスタートしました。
登壇者による活動紹介スライドを見ての感想
最初のテーマは、「それぞれの活動紹介を見て感じたこと」。
登壇者たちは、“内と外”という異なるフィールドでの「遊び」の違いや共通点を感じ取りながら、自分たちの現場と重ね合わせて語りました。
🍴子どものやりたい!を大切に内と外でできること
S館長:「遊びは本来ワクワクするもの」「人が成長する上で欠かせない心の栄養」
「外は、穴が掘れる!土に触れる!が貴重」と練馬区の常設プレーパークの開園前に職員が草刈りをして利用した思い出話を交えて、語りました。
Y館長:「子どもの“やりたい”を大切にする」という点で、プレーパークも児童館も同じだと感じました。
くっく:プレーパークで20年やっています。他にも、練馬で一番美味しいチョコレート屋さんで鬼をやっています。」と自己紹介。 登壇者の児童館を事前に訪ねたエピソードを交え、「どの館も子どものことを本当に考えている。自分のような怪しい大人が来た時もきちんと止めていた」と会場内を笑わせつつ、お話しさせていただいて、それぞれの児童館がこんなに子どものことを考えているんだなって思いました。「子どもがまた来たくなるように迎え入れているんです」とか、「今日は靴下が真っ白だね」とか何でもいいから子どもを褒めているんですとか、毎日50人の子どもに大人の声がけがある。子ども主体のお祭りで、館長自らが外に出向いて汗をかいたり。子どものことをとても考えてやっていらっしゃる。じゃあ、内と外で、うちら外では何ができるのかな、外で待っているだけじゃなくて、何かできることはないのかなって考えていました。
まるちゃん:「内と外でなかなか会う機会がなかったけれど、児童館が外に出ていると知って驚いた」と話し、「ぜひ一緒に何かしたい」と笑顔で締めくくりました。
次にファシリテーターのどっくんから児童館もプレーパークも子どもの遊びを大切にしているが、まだまだ知らない人が多い。「関心がない人」「知らない人」にどう届けるかが課題だと思います。それぞれ、どんなことを意識してやっていますか?の問いに。
🤝 つながりを広げるための工夫
M館長 :児童館には、コロナ禍で子育てをしていた方々や孤立気味の保護者など多様な人が来ます。
なるべく職員が声をかけ、親同士がつながり、次第に「遊び」に発展していく流れを意識するようにしています。
まるちゃん:プレーパークは敷居が高いと感じる人もいます。
児童館の子どもたちが遠足のようにプレーパークを訪れるなど、相互交流でハードルを下げられたらいいなぁ。
Y館長:児童館自体も入りにくいと感じる人が多い。
建物内部の見えにくさや雰囲気もハードルになっていると思います。
公園隣接の立地を活かし、プレーパークと連携した企画もできたら良いですね。
とプレーパークも児童館も双方で連携できたらとの意見が飛び交いました。
ぬれぞう:石神井プレーパークでは月に1回、「みんなでご飯を作ろう」という企画を大人が中心になって行っています。料理を通して自然に会話が生まれ、親子や地域の人が混ざり合う時間になっています。児童館と連携して、子どもを連れてきてもらう形にできたらと思います。もう一つ「いしいくんカフェ」というのもやっています。子どもは遊び、大人はお茶を飲みながらまったり話す――それがとても好評なんです。食やお茶を通じて、安心して話せる雰囲気が生まれています。
📘 地域をつなぐ冊子と未来のイメージ
S館長:まずは児童館の存在を知ってもらうことが大事です。保健(相談)所で出前児童館を行い、乳幼児の親子さんに児童館を紹介しています。また、「乳幼児親子の皆さん集まれ〜親子で遊ぼう〜」という冊子を職員が作り、おすすめの公園や地域情報を掲載しています。ここにプレーパークの情報も入れられたらいいなと思っています。
どっくん:なるほど、出産前や子育て初期の段階から、児童館やプレーパークの存在を伝えていくのはとても重要ですね。子どもが生まれる前から、「遊び育つ」ということを知ってもらう取り組みになりそうです。
S館長:この冊子は、最初は17の児童館と厚生文化会館の情報だけでした。そこから、地域の公園や子育てのひろばなどを紹介しようと、職員が一から地図を作りました。今では地区区民館や「練馬こどもカフェ」なども加え、毎年更新しています。工事で公園が使えなくなったり、新しい取り組みができたりするたびにバージョンアップしていて、地域全体でつながっていく感じがしています。
どっくん:プレーパークにも置きたいですね。そうした情報を共有していくことが、広がりにつながると思います。
S館長:そうですね、プレーパークに置いてもらえたら、本当に嬉しいです。あと、50年後には、森の中に児童館があって、プレーパークもその中にあって、子どもたちが自由に遊べる――そんな風景が理想です。実現するかは分かりませんが、夢として描いています。
どっくん:いいですね、それ。森の児童館、わくわくしますね。50年も待たずに実現できるかもしれませんよ。
🌿 夏のおもしろ企画を児童館とプレーパークでやったら!
まるちゃん:隣に公園がある児童館では、夏にプレーパークが出張して水遊びをメインにやると、午前中遊戯室を使えない小学生が外で思いきり遊べて、とてもいいなぁと思いました。
モーリー:プレーパークお勧めの“夏の大人ファッション”を児童館に貼るのはどうでしょう。お母さんたちが気軽に来やすくなるかも。
くっく:大泉の湧き水でカルピスを作ろう、なんていうのも面白そうです。
ぬれぞう:うちはロープが400メートルあるので、隣の公園でロープを使った遊びを子どもたちとやってみたいですね。
Y館長:私もロープに興味があるので、縛り方や巻き方を学べる講座をやってもらえたら嬉しいです。
S館長:公園でやるなら、児童館からかき氷を出したらお祭りみたいで楽しそうですね。
M館長:以前、町会が砂場に防水シートを貼ってドジョウつかみ大会をやっていました。そんな出張プレーパークのような企画を隣の公園でできたら、そこからいろんなことが広がっていくと思います。
様々なテーマから内と外で相互にヒントを得て、それぞれの妄想が膨らむ座談会となりました。
最後にファシリテーターのどっくんが締めくくりました。
どっくん:本当に、今後につながるヒントがたくさん出ましたね。児童館の近くの公園で一緒に活動できることは、外遊び側にとっても「避難できる場所」があるという安全面のメリットがあります。
また、児童館とプレーパークが情報を一緒に発信していくというのも、大きな取り組みになりそうです。
今日の会場には、さまざまな立場の方がいらっしゃいましたが、それぞれが自分の活動に照らして考えるきっかけを持ち帰ってくださったのではないでしょうか。
練馬の遊びの広がりを、これからも一緒に見せていけたらと思います。
児童館とプレーパークという内と外での子どもの遊びを支える皆さんがお互いのやっている事を理解しあえたとても良い座談会となった「遊び」回。
双方の良さを補完しあい、すぐにでも出来そうな事柄が幾つも飛び交いました。
児童館から発行している冊子にプレーパークも掲載されて、それを赤ちゃん健診の時に保健所の方が配布してくれる、そんな未来がきっと近い内に実現するのでは?と妄想してしまいました。いや、きっと妄想じゃない!!そんな希望が持てるトークセッションでした。
次回のトークセッションは、第5回11/27(木)テーマは、「子育て支援」です。
第4回の「発達支援」のレポも楽しみにお待ちください♪
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